就活鉄人化計画2011/講師:坂本直文氏
就活鉄人化計画2011 第1回 7月号
インターンシップを通して内定力をつける方法
みなさん、こんにちは。
これから一年間、内定力をつけるための方法を毎月、お届けします。テーマは、就職活動の流れに合わせ、その月に最適なものにします。内容は、実際の就職試験の再現と内定者の実例を盛り込み、実践的で役立つものにします。今月は、インターンシップで内定力をつける方法です。
インターンシップとは、興味ある業界・職種の企業で、仕事の体験ができる制度です。人気企業の場合は定員の何倍〜何十倍も応募者が集まり、選考が行われることもあります。参加メリットは非常に大きく、内定力は格段に高まります。
面接再現:まず、この質問に答えてください。(実際にあった質問)
- 当社の仕事内容についてどう理解していますか?(ベネッセコーポレーション、その他)
- どんな仕事がしたいですか?その理由は?(電通、その他)
- 仕事をする際は何を目指して行いますか?(三井物産、その他)
- 仕事ではスピードと質のどちらが大切だと思いますか?(三菱東京UFJ銀行、その他)
- 当社の仕事のやりがいは何だと思いますか?(ANA、その他)
- たとえ辛い仕事でも続けることはできますか?(JTB、その他)
- 学生時代に得たことは当社の仕事に役立ちますか?(サントリー、その他)
- 当社の仕事の責任とは何だと思いますか?(味の素、その他)
- 当社の社員が心得ておくべきことは何ですか?(JR東海、その他)
- 当社でのキャリアプランを聞かせてください(東芝、その他)
いずれも仕事観に関する重要質問です。合否の評価に大きく影響します。答えることが難しかった方は、インターンシップに参加することを特にお勧めします。志望企業が募集していない場合は関連企業で構いません。
インターンシップで、社会人の仕事観を学ぶことができる
就職試験(面接・エントリーシート)では、仕事観に関する質問が頻繁に出題されます。高評価を得るには、社会人としての仕事の心構え、仕事観をしっかり持つ必要があります。NGは、アルバイト経験をもとに回答を述べることです。これでは子供っぽい意見になってしまいます。なぜなら、アルバイトと正社員では、仕事の心構えや責任、達成目標が全く違うからです。
インターンシップに力を入れた学生は、社員の意識で働き、社員と積極的に意見交換をしますので、社会人の考え方、仕事観を実践的に学んでいます。したがって、社会人の視点で、仕事を語ることができ、面接官の高評価を得られます。
インターンシップを通して学べる10のこと (仕事観)
- 仕事内容
- やりたい仕事
- 仕事の達成目標
- 仕事における優先順位
- 仕事のやりがい
- 仕事の辛さ。自分が乗り越えられるか
- 仕事に役立つ能力・資質・知識・経験
- 仕事の責任
- 社員の心得(心がけ)
- キャリアプランの立て方
志望企業以外のインターンシップでも大きな収穫あり
志望企業がインターンシップの募集をしていない場合は他企業で構いません。重要なのは、「社会の意識で仕事に取り組む経験をすること」です。これにより、社会人の仕事観を学ぶことができます。なお、最近は1日〜3日くらいの短期のタイプもありますので、複数の業界・企業のインターンシップに参加することをお勧めします。(もしもインターンシップに参加できない場合はOB・OG訪問、会社訪問、会社見学、支店見学、社員質問会などを通して、社員の仕事観を学びましょう)。
マスコミ内定Aさんの実例
Aさんは、マスコミが第1志望でした。志望企業はインターンシップの募集はしていなかったので、代わりに同業他社のインターンシップに参加しました。このインターンが終わった後、マスコミとの比較のために、第2志望・第3志望の業界の金融と食品のインターンシップ(短期のタイプ)にも参加しました。これにより、マスコミの仕事の特徴が具体的にわかり、説得力のある志望理由を述べることができるようになったそうです。
インターンシップの基本情報
開催時期
募集情報の入手方法
さて、就職試験における面接官の最大のチェックポイントは、受験者の「心」です。要するに、どんな仕事観を持っているかです。インターンシップは、仕事観を学ぶことができますので、内定力は極めて大きく高まります。ぜひ意欲的に取り組んでください。努力すれば必ず成果が得られます。応援しています。
内定者はこう書いた!エントリーシート完全版 著者
就職コンサルタント・心理カウンセラー/坂本直文