就活鉄人化計画2011/講師:坂本直文氏

就活鉄人化計画2011 第3回 9月号
受ける前から諦めないで!不利を有利に変えて内定を取る方法

みなさん こんにちは。
充実した夏休みを過ごすことはできたでしょうか。
受験者が、就職試験で不利になると思っていることベスト5を挙げます。
  • 留年していること
  • 学部、学科、専攻内容が志望企業の職種と大きく異なること
  • 志望企業に大学の先輩が受かっていなこと
  • 自己PRできるような、立派なことを何もしていないこと
  • 資格を何も持っていないこと
今回は、このような不利を補ってあまりある大きなプラスが得られる方法をご紹介します。内定獲得にググッと近づくことができますよ。

面接再現:まず、この質問に答えてください。(実際にあった質問)

以下の質問は、入社試験の面接で実際にあった質問です。参考までに企業名を付記していますが、他の企業でも頻出です。自分の志望企業の面接試験で出題されたと想定して、回答を考えてみましょう。
  • 高収益の新規ビジネスを考えてください(ベネッセコーポレーション、その他)
  • あなたが当社で成し遂げたい夢は何ですか(電通、その他)
  • 作ってみたい番組を、シナリオ、キャストなど具体的に述べてください(テレビ朝日、その他)
  • 入社後やりたい仕事を短期と長期の2つの視点で語ってください(カゴメ、その他)
  • 10年後の当社の姿とあなたが取り組んでいる仕事は何ですか(日本経済新聞社、その他)
  • 世界を幸せにするためのあなたのアイディアを聞かせてください(パナソニック、その他)
  • 当社でチャレンジした仕事は何ですか(東宝、その他)
  • 10年後の夢について教えてください(任天堂、その他)
  • 今後、あなたは何をどのように変えたいですか(日本銀行、その他)
  • 志望の雑誌の担当になるとします。どんな企画を立てますか?(集英社、その他)
(※筆者の就職講座受講生の就活レポートより)
これらは企業とあなたの未来に関する質問です。最近の面接(エントリーシートも同様)では、このタイプの質問が非常に増えています。企業が採用したいのは、企業のこれからを作ってくれる人物です。よって、重要性はとても高いです。しっかり答えることができると、非常に大きなプラス評価を得ることができます。

未来分析で、他の受験者と大きな差がつく!

しかし、大半の受験者は過去の自己分析・企業研究はするのですが、未来についての分析までは手が回らないようで、不十分なまま試験に臨んでいるのが現実です。なので、未来に関する質問に明確に答えることができません。

したがって、未来分析(未来についての自己分析、企業研究)をしっかり行うと、他の受験者と極めて大きな差をつけることができます。

未来分析・3ステップ

以下のステップを行うと、未来に関する質問で、格段の高評価を得ることができます。
1.中長期経営計画、新事業、新商品を調べる
志望企業のWEBサイトを見る際、普通の受験は、「株主・投資家のページ」は読んでいません。しかし、ここは、企業にとって重要な情報の宝庫です。特にお勧めなのは、中長期経営計画とアニュアルレポート、新事業・新商品情報です。これらの情報を公開していない企業の場合は、図書館にて新聞・雑誌の過去記事検索をして、これらに相当する情報を収集するとよいです。なお、近年の主な新事業を調べると、企業が力を入れていることがわかります。成長の方向性やライバル企業との差別化の方針が具体的にわかるので、志望企業選びの判断にも大いに役立ちます。
2.社長のメッセージを調べる
社長のメッセージを調べると、企業理念がどのように経営、企業活動、事業内容に生かされているかを知ることができます。 企業が現在、力を入れていること。今後、力を入れることを知ることができます。社員としての重要な心得もわかります。 主な調査方法は以下の3種類です。1.企業のWEBサイトや会社案内のパンフレットに掲載されているものを熟読。2.インターネットで社長名で検索。インタビュー記事が見つかることがある。3.図書館の検索システムを使う。新聞やビジネス雑誌の記事、著書が見つかることがある。
3.10年後の仕事のアイディアを考え、感想を社員に尋ねる
ステップ1、2の企業研究と情報収集を行っただけでも他の受験者と大きな差をつけることができます。しかし、圧倒的な差をつけるには、自分のアイディアを考え、それをブラッシュアップすることです。入社後、取り組みたい仕事を短期的な視点(1年目〜5年目)と長期的な視点(10年目以降)で分析し、どのように貢献するか仕事のアイディアを具体的に考え、企画書を作成しましょう。特に重要なのは10年後の仕事のアイディア(高収益の新規ビジネス)です。これは面接・エントリーシートの頻出質問です。

大切なのは、我流のアイディアにならないように、社員に企画書を見せて感想を尋ねることです。会社訪問、店舗見学、工場見学、OB・OG訪問などの機会を利用し、実務的な視点でアドバイスして頂き、企画書をレベルアップさせてください。この作業は手間がかかりますが、だからこそ、他の受験者と圧倒的な差をつけることができます。採用担当者の高評価も得られます。

人気企業、難関企業だからといって受ける前から諦めないでください。上記の3つのステップにおいて他の受験者の何倍も努力すれば、必ず内定に手が届くようになります。

内定者はこう書いた!エントリーシート完全版 著者
就職コンサルタント・心理カウンセラー/坂本直文