就活鉄人化計画2011/講師:坂本直文氏

就活鉄人化計画2011 第5回 11月号
合同会社説明会の参加の仕方で内定力をつける方法

みなさん こんにちは。
今回は合同会社説明会の参加の仕方についてレクチャーします。実は、参加の仕方で、内定力の付き方は全く違います。たとえば、トップ内定者は、前日に“あることを準備”しています。詳細は以下の解説をご覧ください。

面接再現:まず、この質問に答えてください。(実際にあった質問)

以下の質問は、入社試験の面接で実際にあった質問です。参考までに企業名を付記していますが、他の企業でも頻出です。自分の志望企業の面接試験で出題されたと想定して、回答を考えてみましょう。
  • 会社説明会で印象に残ったことはありますか?(みずほフィナンシャルグループ)
  • 会社説明会で当社をどう思いましたか(東京ガス、オルビス、その他)
  • 会社説明会の感想を教えてください。(東京海上日動火災、大塚製薬、その他)
  • 当社の仕事をどんな仕事だと理解していますか?(博報堂、その他)
  • どんな仕事がしたいかできるだけ詳しく述べてください(NEC、その他)
  • 当社に合った人材を採用するための採用手段を考えてください(JTB、その他)
  • 入社してからのビジョンをお聞かせください。(ファーストリテイリング/ユニクロ、その他)
  • 当社の仕事で生かせる行動特性は何ですか?(資生堂、その他)
  • 当団体の仕事ではどんな困難があると考えていますか?(日本貿易振興機構、その他)
  • 企業は学生に何を求めていると思いますか?(大日本印刷、その他)
(※筆者の就職講座受講生の就活レポートより)
これらは、会社説明会に参加することによって詳しく答えられるようになる質問です。8〜10に関する内容は社員に質問をして理解を深めておくとよいでしょう。
以下、探し方、参加方法、前日に行うべきこと、当日に行うと差がつくことを解説します。

合同会社説明会の探し方&参加方法

1.インターネット、および、キャリアセンターで探す
最もオーソドックスなのは、志望企業のWEBサイトと就職情報サイトを頻繁にチェックし、会社説明会開催の情報が発表されたら、申し込むことです。企業の採用情報ページにエントリー(プレエントリー)しておくと、開催の情報が送られてくることもあります。そして、絶対に欠かせないのは、キャリアセンターの情報コーナーで探すことです。ポスターやチラシ、パンフレットが設置されていますので、丹念にチェックしましょう。非常にお得な情報が多々手に入るものです。学内で行われる合同説明会や小規模な合同企業説明会情報には特に目を光らせましょう。
2.1分でも早く申し込む (携帯電話も活用する)
人気企業の会社説明会は、まるで人気アーティストのコンサートのように、すぐに満員になり、申し込めなくなります。したがって、発表があったら、1分でも早く申し込めるように、携帯電話でもアクセスできるようにしておきましょう。主な就職情報サイトはモバイル機能が充実しており、携帯電話でも会社説明会の申し込みができるようになっています。
3.大規模なものと小規模・中規模のものとバランスよく参加する
大規模な合同会社説明会と小規模なものとバランスよく参加しましょう。つまり、超大手の就職情報サイトが主催するものだけではなく、大学生協や中小の就職情報サイト、公的機関、新聞社等の主催するものも非常にお勧めです。大学内で行われる合同会社説明会にもぜひ参加しましょう。参加学生が比較的少ないので、採用担当者と密に接することができます。質問もしやすいですし、名刺を渡すことができたり、名前を覚えてもらえる可能性も高いです。

合同会社説明会の探し方&参加方法

1.開始時間のチェック
遅刻すると、訪問できる企業数が減ってしまいます。時間の確認は入念にしておきましょう。そして、会場時間よりも最低、30分は早く着く段取りを組むことです。大規模な合同会社説明会の場合は、かなり早く行かないと、会場に入るまでに相当時間、待機するケースも見受けられます。
2.会場の場所のチェック
会場に行くのに迷わないよう、どの電車に乗るのか。どの駅で、どの電車に乗り換えるのか、最寄りの駅では、どの出口から出るのか、など、細かく確認しておきましょう。地図や案内図は印刷しておくことをお勧めします。地下鉄の場合は出口を間違えると、会場から大きく離れてしまうことがあるので要注意です。
3.質問を数点、準備しておく
志望度の高い企業については、前日に質問を数点、考えておきましょう。なぜなら、説明会では、質問するかどうかで、積極性や熱意を評価することが多いからです。質問コーナーではぜひ真っ先に質問しましょう。質問コーナーがない場合は、説明会の開始前や終了後に質問をしに行くことをお勧めします。採用担当者に名前を覚えてもらうことができ、内定者候補になる可能性が高まります。質問は、企業のWEBサイトや新聞記事、インターネットで企業ニュースの検索をして、それを軸に考えると深いものが考えられます。

合同企業説明会の当日に行うと大きく差がつくこと

1.社員の氏名を覚える
説明をしてくださった社員、案内(誘導)をしてくださった社員の指名は必ずその場で覚えましょう(メモを取る)。すると、説明終了後に質問しやすくなります。また、後日、面接等で再会した際にキチンと挨拶をすることができます。
2.就活ノートを持参し、しっかりメモを取る
就活ノートを持参し、どの社員がどんな話をしたか、必ずメモを取りましょう。エントリーシートを書く際に大変参考になります。面接での話の題材に使えます。
3.社員に質問する
説明の中で、より詳しく聞いておきたいことは、必ず質問しましょう。深く掘り下げて聞いておくと、高評価を得られる志望理由や自己PRを作成できるようになります。なお、社員と話をすることによって、面接での緊張感がほぐれますし、顔見知りになると、目が合った時に励ましの言葉をかけてくれたりすることもあったりします。なお、学生の人数が非常に多くて、説明係の社員には質問できそうにもない場合もよくあります。その際は、案内係の社員に質問できないか状況判断してみることが大切です。
4.志望企業と志望でない企業を交互にまわる
合同会社説明会は、志望業界以外の情報を入手して、視野を広げる大チャンスです。そこで、志望企業と志望でない企業を交互にまわることをお勧めします。様々な業界・企業に詳しくなることにより、志望企業の特徴が明確化します。また、予期せぬ魅力的な企業を発見することができたりもします。
5.終了間際に再訪問
一般的に、中盤以降は来る学生よりも帰る学生のほうが多くなり、終了間際になるとピークよりは学生の数はだいぶ減っているものです。そこで、志望度の高い企業は、2度目の訪問をしましょう。1度目は慌しくて聞き逃したことも、2度目はしっかり聞けて、メモもたくさん取れます。そして、社員にも再び質問すれば、あなたの存在を非常に強く印象に残すことができます。
会社説明会に参加しても、ただ説明を聞いて帰るだけではその他大勢の中から抜け出すことはできません。しかし、以上のことを実行すれば、他の受験者とは極めて大きな差がつき、内定獲得にグッと近づきます。 

内定者はこう書いた!エントリーシート完全版 著者
就職コンサルタント・心理カウンセラー/坂本直文