最近、新聞で「大手企業は夏にインターンシップを行い、採用活動を開始している」という記事を読みましたが、私の子供(大学3年生)はノンビリしていて就職活動を頑張っている様子が見られません。夏のインターンシップも参加しておらず、心配になってきました。
・『企業の採用の動きはどうなっているか』
・『学生はいつから何をすべきか』
こういったことを具体的に知りたいです。
企業の採用スケジュールを知り、それに合った就職活動を行うことはとても重要です。
以下、参考にしてください。
企業の採用の動きを時系列で示すと9段階(時期(1)~(9))です。
近年は、インターンシップ(夏、秋、冬、春に実施)を実質的な選考試験としている企業が増えています。大企業の平均ですが、インターンシップ参加者の20%程度が面接試験に進んでいます。そして、参加者の2%程度に内定が出ています。なお、インターンシップの選考試験で落ちても、その後のインターンシップや本選考で不利にはならないので、積極的に参加するとよいです。
就職活動の開始時期は、志望企業がA~Cのどのカテゴリーかによって異なります。
・A:日系の大手企業
・B:外資の大手企業
・C:日系の中堅企業・地元企業
※文中に出てくる(1)〜(9)にPCでご覧の方はカーソルを上に乗せると時期が表示されます。スマートフォンでご覧になっている方はタップすると表示されます。
就職活動の開始は(1)もしくは(3)にすると就職活動で有利になります。
日系大手企業は一般的に(1)~(5)の段階で採用予定人数の50%~70%を確保することを目標にしています。
(6)にも採用枠はあり、近年は(7)にも採用枠を設けている日系大手企業は珍しくありません。
(最近は通年採用になってきています)。なお、ごく一部の企業ですが、(9)に採用枠を設けています。
就職活動の開始は(1)にすると就職活動で有利になります。ただし、(3)からでもチャンスはあります。
外資系大手企業は一般的に(1)~(3)の段階で採用予定人数の90%以上を確保することを目標にしています。
(6)以降には採用枠を全く設けていない外資もあるので、外資志望者は就活をできれば(1)、おそくとも(3)から開始しないと受験チャンスを逃したり、不利になります。
就職活動の開始の理想は(1)もしくは(3)ですが、(4)からでも間に合います。
日系の中堅企業・地元企業は一般的に(4)~(6)における採用活動に力を入れています。
そして、大半の企業が(7)でも積極的に採用活動を行います。また(8)にも採用枠を設けている企業は珍しくありません。
会社説明会もしくは合同会社説明会、業界研究セミナーにできるだけ多く参加して、自分に合った企業を複数、探すことが大切です。これらに参加すると事業内容・仕事内容が具体的にわかり、社員に直接質問もでき、多くの企業との比較も可能です。思いも寄らなかった(自分にとって魅力的な)企業を発見することが多々あります。
興味がある企業が見つかったら、その企業が主催するインターンシップに参加して、仕事内容をより詳しく知り、自分と企業とのマッチングの確認です。そして、マッチングの度合いが高い企業は、選考試験を受けます。