HOME > 大学生のためのお仕事研究  > アンケート
資格と検定

出典:経済産業省「大学生の『社会人観』の把握と『社会人基礎力』の認知度向上実証に関する調査」(平成22年)

社会人基礎力のことを知っている学生は全体の約3割ですが、86%の方が自分にとって役にたつと思うようです。

※グラフは企業のスコアが高い順に並んでいます。
 

両者にさほど大きな差はありません。社会で活躍するために必要な力に関しては、企業も学生も同じとらえ方をしているようです。特に両者ともポイントが高いのが人柄とコミュニケーション能力。特別なスキルよりも「素の人間」が大切、そしてその人間が手を組んで仕事を成すのだ、との解釈が感じられます。

一方で少しだけ気になるのが主体性と一般常識に見られる差。企業はそれら主体性と一般常識もかなり大切な能力だと考えています。しかし学生はそこまで強く思っていない。ここのところ要チェックですね。

※グラフは企業のスコアが高い順に並んでいます。
 

学生、企業間にさほど大きな差は見られず、互いに近い考え方をしていることが伺えます。主体性、実行力は両者共にポイントを集めており、社会で活躍するのは「自らが実行する」人間であるとの像が浮かんできます。次に課題発見力、柔軟性、ストレスコントロール力と続いていきます。自己分析を行って、それらの能力に弱い部分があると感じたら今のうちから対応を考えましょう。

学校で、サークルで、アルバイト先で、友人達とのふれあいの仲で、社会人基礎力は発露しています。これに自覚的であることによって、あなたの力を高めてください。

※グラフは企業のスコアが高い順に並んでいます。
 

この設問も、学生、企業間の認識の差が大きく現れています。まずビジネスマナーの有無への回答で学生は殆どないと思っている一方、企業は一番の高評価を与えています。おそらく学生の間はある程度でよい、と基準が甘くなっているのではと思われます。

逆にチームワーク力、粘り強さに関しては学生はあると思っているが企業側はないとの評価。学生が考えるチームワーク力、粘り強さは甘いと企業は見ているのでしょう。要チェックです。さて両者とも高ポイントであったのが人柄の項目。素直である、などの最もベーシックな部分は認められているので自身を持ってもかまわないでしょう。

※グラフは企業のスコアが高い順に並んでいます。
 

学生、企業間の認識の差が如実に現れました。学生達は語学力や専門知識などの自分にはスキルの類が不足していると感じています。おそらくこれらは望めば学習できるものですから、学生にとって取り組みやすいということも高ポイントの要因でしょう。

しかし、企業はそうしたスキルよりもまずは主体性、粘り強さ、コミュニケーション力を求めています。スキルは不要というのではなく、入社してからの教育で間に合うと考えているようです。主体性、粘り強さ、コミュニケーション力とは短期間に習得できるものではありません。安易にスキル取得に奔走するより、もっと根本的な力に注意を払った方がよさそうです。

▲ このページのトップへ