スタートアップセミナー

10月22日(土)・23日(日)
11:00-18:00

〜セミナー振りかえり企画〜

スタートアップセミナー「就活準備ガイダンス」の活かし方

皆さん こんにちは
就職コンサルタントの坂本直文です。

前回のメルマガでは、セミナーや合説に参加するかしないかで、その後の面接試験で“致命的な差”が生じる場合があることを解説しました。
今回のメルマガでは、セミナーや合説を有効活用できたどうかについて振り返りをします。
具体的には、3つあります。
(1)自分の気になることをきちんと質問したか(確認したか)ということ。
(2)興味が湧いた企業のインターンシップ情報を調べたかということ。
(3)インターンシップに参加して高評価を得るためのポイントを知ること。

(1)自分の気になることをきちんと質問したか(確認したか)

セミナーや合説の参加で一番重要なことは、社員に質問をすることです。
質問のメリットは2つあります。一つは、自分の疑問が解消すること。もう1つは、社員に志望熱意の高さ伝わること。
後者のメリットは(受験者が思っている以上に)極めて大きいです。なにしろ、志望企業の人事社員に自分の名前を覚えて貰えてその他大勢の存在から脱却できるのですから、ライバル受験者に何歩もリードできるといっても過言ではありません。

上記の内容に関して、メルマガ読者から質問がありましたので、この場で回答いたします。就活生全員に知っておいて頂きたいことです。ぜひ参考にしてください。

【質問】
法学部政治学科に在籍する女子大学生です。二つの質問です。
学科の性質上実学的な要素が薄く、大学での研究内容と就職後に求められるスキルに関連性が薄いのではと心配です。
加えて、民間企業への就職を希望しておりますが、女性にとり働きやすい職場か確認するにあたり、注意するポイントを教えて下さい。

【回答】
●大学での専攻と志望企業の仕事との関連性が低くても不利にならない
研究職・開発職以外の職種への応募でしたら、大学での研究内容と就職後に求められるスキルとの関連性が薄くても全く不利になりません。
どんな学部・学科からでも内定は取れます。ご安心ください。

企業の採用試験における重要チェックポイントは以下の4つです。
・「対人コミュニケーション力」
・「誠実さ」
・「行動力」
・「(志望する企業の)仕事に対する意欲」

セミナー・合説の参加前に就活ノートに質問事項をリストアップしておく
女性にとり働きやすい職場か確認するための注意点ですが、重要なのは、セミナーやOB・OG訪問の機会を積極的に活用することです。
具体的には、社員に“自分が気になることを直接質問すること”です。
質問をきちんと行うためには、事前に質問項目を就活ノートにまとめておくことが大切です。
たとえば、ある内定者の就活ノートには、「女性の平均勤続年数、20代で退職する人の主な退職理由、育児休暇制度の内容、育児休暇制度を実際に活用している女性社員の割合、女性社員の昇級の実態…」、こういったことが要質問項目として書かれていました。

(2)セミナー・合説参加後、インターン情報を調べたか

セミナー・合説で興味が強まった企業については、インターンシップ開催する予定があるか、すでに募集を開始していないかを至急調べることが大切です。
応募期間が過ぎていしまったら大きなチャンスを逃すことになります。WEBサイトに掲載されていなかったら、企業に問い合わせの電話をしてもよいでしょう。この積極性は志望の熱意の高さとして評価されます。

上記の内容に関しても、メルマガ読者から質問がありましたので、この場で回答いたします。就活生全員に知っておいて頂きたいことです。ぜひ参考にしてください。

【質問】
インターンをしているかどうかは主な選考基準に含まれないという話をよく聞くのですが、私はインターンをすることに意味があると思っています。
特に長期インターンは自分が成長するメリットがあるからです。
ですが実際、インターンをしている有無がどれほど重視されるか気になります。
業界によっても異なるのであれば教えて頂きたいと思います。

【回答】
私(坂本直文)が就活生に対して行っているアンケート調査、および企業への調査データに基づいてお答えします。
どんな業界かは関係なく、インターンシップのプログラムにおいて評価の極めて高い学生を、内定者候補として選考試験で特別に扱っている企業は少なからず見受けられます。
たとえば、“2次面接から受けられるようなパスを与えたり、早期の選考試験枠を受験させていたり”…等です。

では質問に絡めて、ここで今回の三つ目のテーマについてお話しいたします。

(3)インターンシップに参加して高評価を得るための注意点について。

インターンシップに参加するだけでは高評価は得られない。
インターンシップで社員がどんなことをチェックしているかを是非、知っておいてください。ただ参加するだけでは高評価は得られません。

インターンシップで社員がチェックしていること
1. 社員達に自ら積極的に声をかけて仕事を学んでいるか
2. 地味な仕事にも真剣に取り組んでいるか。
3. 人が見ていない時も真面目に仕事に取り組んでいるか。
4. 休み時間にも、社員と交流しようとしているか。
5. グループの共同作業で積極的に貢献しているか。
6. 人が嫌がる仕事も率先して行っているか。
7. 仕事の遅い人を手伝ったり、模範になって引っ張っているか。
※これらが感じられる参加態度だと高評価

行動特性・人間性が最も重視される
インターンシップでは、達成目標の課題が与えられたり、企画コンテストやプレゼン大会が行われて順位が付けられること多いです。
学生は、成績優秀者が、上級インターンシップに進んだり、内定者候補になると誤解しがちですが実際は違います。成績優秀者よりもむしろ、上記1~7ができている人のほうが高評価されています。
たとえば、たとえ目標課題で1位になった学生でも、社員達と交流せず、グループ内で自分勝手な行動ばかりしていると落とされています。逆に、成績は真ん中ぐらいでも、社員達に積極的に話しかけて交流したり、グループのメンバーのために積極的に仕事を手伝ったりしている学生は、上級インターンに進んでいます。
要するに、社員達から一緒に働きたいと思われた学生が高評価であり、一緒に働きたくないと思われた学生が低評価なのです。

志望企業が定まっていない場合
志望企業が定まっていない人は、とりあえず興味がある業界、職種で探して受けると良いです。
志望度が低い中小企業のインターンシップでも構いません。応募して選考試験を受けるだけでも、実践的な意識改革ができます。就業体験ができると職業意識を高めることができます。
得た様々な経験値は別の企業を受ける際にも役立ちます。

短期のインターンでもメリットが得られる
たとえ短期(1日~3日)のインターンシップでも、自分が積極的に行動すればメリットが得られます。
たとえば、活発な学生は、社員に積極的に話しかけて、自分を売り込み、名前を憶えてもらっています。名刺を交換して、インターンシップ終了後もメールを出しています。中には、年賀状を出す学生もいるくらいです。
受け身の姿勢ではメリットは得られませんが、自分から積極的にアプローチすると、たとえ短期のインターンでもメリットが得られるのです。

インターンシップの選考に落ちても本試験で不利にならない
企業の人事(採用担当者)は、インターンシップ応募時の選考、およびインターンシップ参加後の選考で学生の資質を完璧に見抜けているとは思っていません。
実は、落としてしまった学生の中に、金の卵のような人物が多数いると感じていて、本試験で再受験してくれることを願っています。選考を受けておくと、修正すべき点がよくわかるので有利になります。再受験で受かっている学生は多いです。積極的にインターンシップに挑戦することをお勧めします。

就活はこれからが本番です。
きちんと準備して、人生にとって最高の内定を取りましょう!
応援しています。

坂本直文(サカモトナオフミ)
【プロフィール】
キャリアコンサルタント、就職講座講師、大学非常勤講師(就職指導担当)
大学時代からキャリアコンサルタントを志し、証券、広告、新聞、教育業界にて実務経験を積み、面接官経験も豊富。広告理論、プレゼン技術、心理学を駆使した具体的かつ実践的指導が特徴。立教大学物理学科卒。現在、キャリアデザイン研究所代表、劇的内定塾主宰。
http://www.gekiteki.net/