現在入社5年目、つくば宇宙センターにてロケットに搭載されているアビオニクス機器の研究開発を担当しています。
アビオとは航空宇宙という意味で、アビオニクスは航空宇宙分野のエレクトロニクスのことを指します。
ロケットのアビオニクスは、
@誘導制御系(衛星を軌道投入するために最適な飛行経路をリアルタイムに計算し、ロケットの各機器に指示を出す機能)、
A姿勢制御系(誘導の計算結果からエンジンの舵角やスラスタ出力を調整し、ロケットの姿勢を制御する機能)、
B計測通信系(温度、圧力、加速度、歪み等の各種センサーからの情報を集約して地上に送信する機能)の3つに大きく分けられ、私はその中で計測通信系を担当しています。
具体的には、H-IIA/H-IIBロケットでは現在部品枯渇という問題に直面しており、部品メーカの生産終了に伴って調達できなくなった部品の代替部品を検討し機器設計を見直す“再開発”という仕事をしています。
計測通信系の機器には送信機、受信機、レーダトランスポンダ、カメラ等があり、機器開発メーカと一緒に各々再開発を進めています。
またその他にも、イプシロンロケットという新機種向けの機器開発や既存のロケットシステムを刷新するための研究も行っています。
仕事のやりがいは?
仕事のやりがいは、こういう機能があったら便利だろうとか、どうすればより良い性能にできるか、というような自分の“思いつき”を機器の機能として入れて実現できることです。
そこには十分な分析と責任が伴いますが、充実感が生まれるので“やりがい”がありますね。
仕事で大変なことは何ですか?
逆に仕事で苦労していることは、知識と経験がなかなか追いつかない事ですね。
今はそれを克服するために、過去の資料を片っ端からひも解いて先輩方が考えたコンセプトや経験してきたことを吸収したり、また上司や同僚から様々な情報を入手したり、また工場や射場などの現場に足を運んだりして知識と経験を高めるよう日頃から心がけています。
将来の夢は?
将来の夢は、これまで日本が培った技術や先駆者の想いを引き継いだ日本らしい有人ロケットを作ることです。
これは是非とも、挑戦し実現したいと思っています。