生産技術係の仕事は、生産や検査に関わる自動機や装置、治具(作業を助ける道具)を設計から加工、組立、プログラミングまで一貫して請け負います。依頼者から“この製品を自動で組み立てられる機械”といった、ざっくりしたイメージの要望から始まることが多いため、機械の設計者の自由度が高い仕事だと思っています。
東洋技研のことは、母親が内職をもらっている会社であることは知っていましたが、実際に会社見学に参加した際に、社内製の自動機で製品を組み立てていることを知りました。しかし、自動化して生産されている製品は少ないという話を聞き、実際に母親がやっている内職の製品も、売れ筋の製品ではあるが自動化はされていないとの事でした。なぜ自動化されないのか聞いたところ、自動機一台を作成するためにはコストがかかること、製作期間が長く人手が足りていないことがネックとなり、売れ筋の製品を全て自動化することはできないとのことでした。それなら私が東洋技研に入社して自動機を作ろうと思ったのが入社の理由です。
依頼者の要望に沿った機械になりさえすれば、一つの同じ機械でも設計者のこだわりやセンスによって全く違った機械が出来上がります。ゴールが決まっていて、どうやってそこにアプローチしていくのかは設計者に任されているので、そこが腕の見せ所であり、出来上がった機械が設計者自身の評価や結果に直結するので非常にやりがいがあります
機械設計に必要な部品装置の知識を増やし、最終的には社長のように複雑な自動機(ぜひ工場に見に来てください!)を設計できるようになることが目標です。そのために、既存の技術にとらわれないように常に新しい技術を取り入れた生産設備を製作し、できることの引き出しを増やしていきたいです。